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CodeIQ Blog

自分の実力を知りたいITエンジニア向けの、実務スキル評価サービス「CodeIQ(コードアイキュー)」の公式ブログです。

白石俊平さん、佐藤秀峰さん、見ル野栄司さんと考える「Web/ITを活用した未来のマンガ」解答編 #html5 #codeiq

問題解説 イベント

CodeIQ中の人、babaQです。

html5jコミュニティ管理人をはじめとする数々のコミュニティ運営で活躍している
白石俊平さん主催の対談イベント「(白石俊平と)かっこいいやつら」。

今回は人気漫画家の佐藤秀峰さんと見ル野栄司さんという豪華ゲストをお招きして
業界セキララトークや画力対決などのお楽しみコーナー満載でした。

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白石さんいわく、このイベントには通常の対談イベントや講演のような
一方通行の発信ではなく、会場と一緒に気軽に会話したり、
意見を言い合えるようなものにし、それを楽しみたいというこだわりがあるとのこと。

そこで、佐藤さんと見ル野さんからイベントで話してもらった
「漫画とITの現状」をもとに、Web/ITを活用した「未来のマンガ」を
みんなで考えるCodeIQとのコラボワークショップをイベント後に開催しました。

白石さんが出題したお題は以下の3つ。

1.漫画家に限らず、クリエイターに支払われる報酬は決して高くありません。どうしたら、クリエイターがより多くの報酬を得られる世の中になるでしょうか?Web/ITを活用したアイデアをお答えください。(漫画に特化したアイデアでも構いません)既存のサービスの活用や、新規サービスのアイデアでも構いません。

2.日本の漫画を、世界中の人々に読まれるようにするには、どうしたらいいでしょうか?Web/ITを活用したアイデアをお答えください。既存のサービスの活用や、新規サービスのアイデアでも構いません。

3.WebやITが進んだ先にある、「未来のマンガ」はどんなものになるでしょうか。IT技術の発展によって可能になる新たな表現や、漫画を買う・読むといった行為がどうなるかを、枠にとらわれない自由な発想で考えてみてください。

当日のワークショップに参加した人たちは、4チームに分かれ、
各チームには佐藤秀峰さん、見ル野さん、白石さんに加え、
「まんが王国」で有名なmenue株式会社・代表取締役社長の吉田仁平さんが
チューターにつき、アツい議論を交わしました。

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ワークショップ参加者以外にも回答いただいた方もいらっしゃいました。
白石さんからそれぞれの回答に対し、フィードバックをいただきましたので、
ここでご紹介させていただきますね。

まずは、そらいゆさんの回答です。

1.作品の物理的な切り売りをしませんか。漫画や作品の一部をtwitterのアイコンやfacebookのカバーとして使いたい人は多いと思います。著作権のことを考えながらも結局無断で使用してる人もいます。そこで1枚、1作品では高価なものを好きな範囲で、例えば300px×300pxを500円などで販売します。


<白石さんより>
確かに、TwitterのアイコンやFacebookのカバーとして使いたい、というのは確実にニーズとしてあると共感しました。既存の作品の切り売りもよさそうですし、アイコンに限って言えば、似顔絵を書いてくれたりしても良さそうですね。


2.アプリケーションですでにあるように有志による様々な言語への翻訳できるサイトがあればいいと思います。


<白石さんより>
少し調べたところ、ファンメイドな翻訳サイト、という取り組みはすでに行われているようです。こうした取り組みが、日本の漫画界全体に広がると良いですね。


3.本屋やコンビニには実物は1冊程度になり、電子書籍版もレジで選択できる時代になって欲しいです。


<白石さんより>
電子書籍を本屋で買う!なるほど!それは思いつかなかった。逆転の発想ですね。お店限定の本とかがあると、客寄せに使えたりするかも?面白いです。

iehnさん

1.まず、前提がちょっとおかしいと思う。

>クリエイターに支払われる報酬は決して高くありません。

高くないというか、市場原理が十分に働いて、普通の状態になっているはずだから。

Web/ITと関係ない一般論として、すべてのクリエイターが高い報酬でしか働かなければ、高い報酬にはなる。
けど、ただ同然で仕事をする夢みるクリエイターがいる限り無理。

現実的な話ではないけど、Web/ITを活用して報酬を高くするには、クリエイターと作品を買う企業とのマッチングサービスを作って、すべてまでいかなくても多くのクリエイターと企業がそのサービスを使用する状況を作った上で、最低賃金を高く設定(絵を一枚で最低1万とか)すればいい。


<白石さんより>
なるほど、確かに、「ただ同然で仕事をする夢見るクリエイター」がいる状態で、市場原理が働いた結果が今の状態なのかも。。。しれません。それはそのまま、この問題を出すきっかけとなった、佐藤秀峰氏の問題提起(なぜクリエイターに支払われる報酬は低いのか)に対する、一つの完全な回答になっていると思います。
漫画業界・出版業界からすると門外漢の私としては、納得せざるを得ない回答です。ありがとうございます。



2.今は、Web/ITは関係ないけど、翻訳者を雇ってひたすら翻訳してもらって、電子書籍として売れば、世界中の人々に読まれるはず。

20~30年後にはGoogleかどこかが漫画でも自動翻訳してくれるようになるだろうから、それで読まれるようになると思う。


<白石さんより>
なるほど、現実的なご回答、ありがとうございました!



3.未来というのがどの程度を想定しているのかわからないけど,10年後は今と変わらず、ワンピースが人気
100年後には3D。1000年後には4D


<白石さんより>
3D漫画、ってあるんでしょうか?コンテンツとして面白いかどうかはともかく、アイデアとしては面白そうだと感じました。
ご回答ありがとうございました。

じまくさん

3.悩んでいるのは今だけ!
漫画の面白さは変わらないけど、デバイスが変わるだけだ。
最終的には元の紙のようなものがデジタルで読めるようになるかも。
アニメーションなどの新しい表現は出てくるだろうけど、結局は紙の形態は残る。
デバイスの進化で読むシーンや場所は変わるかも。



<白石さんより>
デジタル化により「何か変わるだろう」と考えるのが主な風潮に思える中、「結局紙の形態は残る」と言い切るところに、逆に新鮮さを感じました。
確かに、紙という媒体の上で最適化された漫画というフォーマットを、あえて変える必要はないのかもしれません。

Tobotobotoさん

2.

  • ファンメイドな翻訳サイトを新しいサービスとして立ち上げる。
  • ファンのインセンティブとして作者と直接関わりをもてる仕組みを作る。
  • GoogleGlassのような単行本の上に仮想の翻訳が立ち上がるような仕組みを作る。(直接本が立ち上がったらいいね!)

=>日本の文化をよりよく理解してもらう前提で、ゆるく裾広げにマッチングし、化学反応を起こしてゆく。



<白石さんより>
少し調べたところ、ファンメイドな翻訳サイト、という取り組みはすでに行われているようです。こうした取り組みが、日本の漫画界全体に広がると良いですね。
Google Glassを使って、AR的に翻訳が見えるというのは、UIとしてとても面白いと感じました。
コンテンツの修正を必要としないという点で、実用的かも…(?)

Yusuke NAKAさん

1.漫画家自身が最大限の利益を享受できるような環境を整える

じゃあ、どうやって?


1、出版社に依存しない出版の仕組みやメディア化の仕組みが必要

・複数の電子出版サイトに登録を行ってくれるエージェントサービス(新しい形の出版社?)があるべき
・エージェントサービスはWebで立ち上げる
・出版社自体の運営コストが下がる事で中間マージンも下がっていく

2、海外進出を支援する

・翻訳サービス
・海外出版社との仲介を行うエージェントサービス

3、ファンドを創設する

・執筆前にプレゼンしお金を集める


<白石さんより>
エージェントサービスについては、「電子出版 代行」で検索したら多くヒットするものの、複数のサイトに同時に出すというものはあまりないようです(ただ、調べは甘いのでもしかしたら存在するかもしれません)。面白いアイデアだと感じました。
海外進出は、既存の出版社もトライしているのでしょうが、また違った仕組み(漫画家個人が依頼できるような)仕組みがあると良さそうですね。
ファンドは、すでにクラウドファンディングを使って漫画の執筆を支援してもらうような取り組みを始めている漫画家さんはいらっしゃるようです。
漫画というのは、作家とファンの結びつきが強い分野のように思いますので、こうした取り組みをより促進するようなアイデアがあれば、新しい制作費の調達方法に繋がりそうですね。「プレゼン」というのは面白そうです。

synchro_visionさん

1.『人を集めるコンテンツ』として、コーポレートサイトのSEOの手段として漫画を活用する

しかしただコーポレートサイトに漫画を置くだけでは認知されない
まず漫画を設置するサイトへリンクするポータルサイトがあり
各ドメインに設置された漫画を閲覧出来るようにする

また、電子形式でもはや複製の氾濫を防ぐことにイタチごっこになってしまっている事への解決策として

有料のコンテンツについて『前払い』を基本とする
形式で有料の漫画を提供する


ポータルサイトには3種類のコンテンツが存在する

1、各企業に設置される広告付の無料のコンテンツ
2、ポータルサイトに設置される定期購読者と購入者が見る事の出来る有料のコンテンツ
3、クリエイターが読者またはスポンサーを募るための無料のコンテンツ


ポータルサイトには3種のクリエイターが存在する

1、スポンサーが付き、各企業のドメインに無料のコンテンツを設置する提供するクリエイター
2、一定数の読者契約を得て有料のコンテンツを掲載するクリエイター
3、スポンサーや制作費を募り読み切りや製作予定の作品などをポータルサイトに登録するクリエイター

また、有料のコンテンツについては、販売において相当数の実績を得た場合
最初の連載開始決定の為の契約を行った契約者に対してフィードバックを行い
投資ビジネスが成立するようにする。


<白石さんより>
「複数のドメインをまたいだ、漫画コンテンツのポータルサイト」というアイデアはとてもユニークですね。また、漫画に特化したクラウドファンディング機能を備えているのも、面白いと感じました。作家のファンであれば、惜しみなく投資してくれそうですね。
うまく軌道に乗れば、とても魅力的なサイトになりそうな気がします。
軌道に乗せるまで、具体的には、たくさんの実力ある作家さんがコンテンツを提供してくれ、多数のファンによって支えられるようになるまで、どのように戦略立てるかがキモになるような気がしました。PRと、コンテンツを充実させるためのインセンティブ設計でしょうか。
(私は事業づくりの専門家ではないので、素人意見で申し訳ないです)


2.YouTube上で他言語対応しつつ誰でも読める様にする



<白石さんより>
YouTubeを使うというのは、ユニークなアイデアですね!YouTubeをただ使うとなると、無料の配信+PVに応じた広告収入がメインの収益になるでしょうか。日本の漫画コンテンツを世界的に配信したらどれくらいの広告収入が得られるか、見ものですね。


3.コミュニケーションのプラットフォームに密接に連動するコンテンツとしてあるいは人と人を結ぶコンテンツとしての機能が付帯する。ニコニコ動画にその萌芽がある気がします。


<白石さんより>
なるほど、ソーシャルなプラットフォームとの密接な連携が果たされれば、その「人とのつながり」自体が強力なコンテンツになりそうですね。


こうしたイベントとCodeIQを組み合わせた取り組みは
今後もチャレンジしていきたいです!

ちなみに、イベントの様子は白石さん自身がTech総研でレポートしているので
興味のある方はのぞいてみてくださいね。

業界セキララトーク、マンガ中継アプリ、Surface Proで画力対決
白石俊平・佐藤秀峰・見ル野栄司が漫画とITを語り合う


ところで、CodeIQはゲストの佐藤秀峰さんからも出題をいただいていました。

漫画家・佐藤秀峰さんは『ブラックジャックによろしく』や
『特攻の島』など数々の人気漫画を書いています。

現在、秀峰さんは、新たにコミックビューア―を導入したいと考えており、
なかなか条件にあうものがみつかりません。

秀峰さんのほしいコミックビューア―は以下のような機能が付いているものです。

●とにかく簡単に作った漫画をアップロードできる
●Web上でアップロードした漫画が閲覧できる
●PDFダウンロードができる
●漫画をダウンロードして販売する機能がついている

秀峰さんの願いを叶えるコミックビューアー、あるいは悩みを解決する方法を教えてください。

挑戦していただいた中から、サイン入りコミックを見事ゲットしたのは
「wakasa」さんです。

新しい漫画販売サイト作成コンテストを賞品や賞金を付けて開催するという
アイデアを具体的なプランで出していただきました。

↓ サイン入りコミックは後日お届けしますので、お楽しみに! ↓

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「白石俊平とかっこいいやつら」次回は10月上旬に
「おバカは最強のコンテンツなのか(仮)」をテーマに企画中なのだとか。
詳細はFacebookホームページでお伝えしていくとのことですので要チェック!


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