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結城浩『数学文章作法 基礎編』 - 文章を書くときに大切な「たったひとつのこと」 #book

CodeIQの中の人、hnanami です。
今回は、『数学ガール』の著者であり、CodeIQではアルゴリズム系問題で毎回多くの挑戦者が集まる出題者である結城 浩さんから寄稿いただきました。
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ご紹介いただく『数学文章作法 基礎編』を抽選でもらえる特典が付いた問題も挑戦受付中です。この機会をお見逃しなく!

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こんにちは、結城浩です。

結城はふだん『数学ガール』シリーズなどの数学読み物やプログラミングの本を書いており、CodeIQではアルゴリズム系の問題を出題しています。みなさんいつも挑戦ありがとうございます。

さて今日はCodeIQ運営さんのご厚意により、結城がこの4月に出版した『数学文章作法 基礎編』という本をご紹介したいと思います(「作法」は「さほう」ではなく「さくほう」です)。
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本書は「正確で読みやすい文章を書く心がけ」を書いたものです。数式まじりの説明文が題材の中心ですが、説明文を読み書きする人にはどなたにも役立つ一冊になると思います。

本書では《読者のことを考える》というたった一つの原則を中心に文章の書き方をお話しします。

考えてみますと、私たちが説明文を書くときの最大の目的は「自分の考えていることを読者に正確に伝えること」ですよね。仕様書でも、マニュアルでも、ブログ記事でも、それこそCodeIQの問題文でも、必ずそこには「読者」がいます。本書は《読者のことを考える》というたった一つの原則を具体化したものといえるでしょう。

本書では《読者のことを考える》とはどういうことか、たくさんの「悪い例」と「改善例」を通して具体的に説明しています。

本書は刊行前から読者さんから大きく期待され、刊行後一週間で早くも増刷が決定しました。アマゾンの数学一般書ランキングでもずっと一位を続けています。ありがとうございます。

本書は、筑摩書房の「ちくま学芸文庫」から刊行されていますので、まだ未読の方はお読みいただけたらうれしいです。なお、書店によっては数学書の棚ではなく文庫本の棚に置いてありますのでご注意ください。

なお、読者さんからはこんな感想をいただいています(抜粋・要約しています)。

  • 読み終えたら、何か書き始めたくなる本です。
  • 仕様書とか技術文書を書く人、必読。
  • 数学に限らず、一般的な文章にも当てはまると思う。
  • 「読者」を「生徒」に読み替えると、教える仕事にぴったりあてはまること。
  • 「悪い例」と「改善例」がたくさん並べてあるのがいい。
  • レポート・論文を書くのに、すぐ役立つ。
  • この本そのものが「読みやすい説明文の例」になってる!
■詳細目次

・はじめに
 ・本書について
 ・読者について
 ・私について
 ・本書の構成
 ・謝辞
・第1章 読者
 ・読者の知識
 ・読者の意欲
 ・読者の目的
・第2章 基本
 ・形式の大切さ
 ・文章の構造
 ・語句
 ・文
 ・段落
 ・節、章、……
・第3章 順序と階層
 ・順序
 ・階層
 ・表現の工夫
・第4章 数式と命題
 ・読者を混乱させない
 ・読者に手がかりを与える(メタ情報)
・第5章 例
 ・基本的な考え方
 ・説明と例の対応
 ・例の働き
 ・例を作る心がけ
・第6章 問いと答え
 ・問いと答えは呼応する
 ・どう問うか
 ・何を、いつ問うか
・第7章 目次と索引
 ・目次
 ・索引
 ・トピックス
・第8章 たったひとつの伝えたいこと
・本書を振り返って
・参考文献
・索引